私たちの日常は、さまざまな日常生活動作によって成り立っています。もしもその動作が徐々にできなくなってしまったら、生活の不自由さを感じずにはいられないでしょう。
何をするにも時間がかかり、体力も気力も奪ってしまうこともあるため、日常生活動作の問題を解決する必要があります。介護職は、そのような生活や身体の動きなどの不自由な部分、そしてできない部分を介護する仕事です。
日常生活動作には、食べる、服を着脱する、トイレに行く、お風呂に入るなどさまざまなものがあります。またその一つ一つの日常生活の動作には、立つ、座る、手をあげる、またぐなどの一つ一つの動きが伴います。
年齢とともに筋肉は衰え、姿勢も変わり、指先の細かい動きも出来なくなってくるため、日常生活動作が難しくなることもあります。また疾患によって、動作が全くできなくなることも。
そのようなできない部分を介護職が介助、サポートするのです。ただその根底には、認知症や生活習慣病などの疾患もあるため、みんなに同じことを提供できるわけではありません。その人の理解の程度、介助量の程度を把握し、決してやりすぎず、見守りながら必要なことをサポートする姿勢で向き合うことが重要です。
介護職の仕事は、人を相手にする仕事です。そのため、まず信頼関係を作り、利用者と良い関係を築いていくことが基本です。
そのうえで、相手の自尊心を重視しつつ、足りない部分を提供していく必要があります。